橫浜の伝統の味「勝烈庵」の豚カツを戴きました

7年前に「 横浜に入って来た西洋文化 記念碑 巡り( 横浜始めて物語 )」の「 其の壱 」で、「 馬車道 」に、日本で初めての街灯 点火を記念する「 碑 」が、有名な 洋食屋「 勝烈庵( かつれつあん )・馬車道総本店 」の玄関の右側に建っていると報告しました。  「 勝烈庵 」は、「 トンカツ屋 」では無く「 洋食屋 」です。
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この本店は、DeNA橫浜球場や中華街に行く 根岸線「 関内駅 」の近くに有りますが、位置として反対側にあるので、その後訪れずに 今に至っています。

所用で 橫浜に出掛けた際、勝烈庵 の「 相鉄ジョイナス店 」が有るのを思いだし、午後の1時を過ぎていたので空いているだろうと思い行ってみました。  

複数名 並んでおられました。  店の席は 結構 空いているのですが、「 密 」を避けるべく、店内が 目一杯ななら無い様 配慮していました。  暖簾( ロゴ )の「 勝烈庵 」の字は「 棟方志功 」が描いたものです。
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「 勝烈庵 」の店名には、「 商売をするからには烈しく勝たなければいけない 」という思いと提供するカツレツをかけ、更に引退した者が最後に入る場所として「 庵 」を合わせ、人生を賭した勝負にかける創業者の熱意が込められています。

創業者の「 小澤竹蔵 」は慶応義塾大学卒業後、商社やデンマーク名誉領事等を歴任し長く欧米で過ごしました。  大正末 - 昭和初期、東京の飲食店で「 豚ヒレ肉 」をそのまま棒状のフライにして出す店がありましたが、まだ揚げる技術が確立されていない時代だったせいか、芯まで火が通るよう強火で長時間揚げられたカツは衣が焦げ、肉もかなり固いものだったらしいのです。  

小澤はそれを食べて、「 少し工夫したら美味しくなるのに 」と残念に思ったそうです。  本場で食べてきた西洋料理の手法を使えば、日本人が 美味しいと思えるカツレツを作ることが出来ると思い、豚のヒレ肉の筋を切り、四角く整形する調理法を考案しました。  その時代にこうした経歴を持つ人が料理店を始める例はあまりなく、親戚中から大反対を受けたが、それを押し切って昭和2年( 1927 )3月に、真砂町( まさごちょう )に「 勝烈庵 」を開店し、好評を得て、複数の支店も出したのですが第二次大戦の為に一時閉店となります。  

戦後、知り合いの「 本多マサオ 」に暖簾を譲りました。  戦後の混乱の落ち着いた 昭和31年( 1956 )、横浜駅西口の横浜駅名店街(現在の相鉄ジョイナス )で店舗を再開。  その後、常盤町に馬車道総本店を開店した。  

「 勝烈庵 」の「 パン粉 」は揚げ物に合うレシピで、グループ会社の馬車道十番館が焼いている特別なパンで作られています。  それも耳を落とした内側だけを使う贅沢なもの。  揚げ油のブレンド、カツレツの揚げ方、果物と野菜を丁寧に煮込んだソース、ガスで炊いておひつに移し水分を調整するご飯、しじみ椀、付け合せのキャベツの千切りなど、細かな部分も昔通りで、創業者の「 小澤竹蔵 」が考案したレシピを現在もそのまま引き継いでいます。  

ソースは、無添加。新鮮な野菜と果物を焦がさないようにじっくりトロトロ2日間かけて煮込み、更に1日寝かせて作られています。  時期によって果物などの美味しさが違ってくるため、時々で微妙にレシピを変えているという。  ロース用のソースはもう少し辛口で一般的なトンカツソースに近い味。  こちらも美味しいが、勝烈庵といえばやはり勝烈定食のソースが定番。  そしてこのソースは「これでもか」とかけると実に美味しいのです。  どんなに沢山掛けてもカツレツの味をきちんと引き出してくれます。  社長の本多さんによると、勝烈庵では2人連れで来店されて ソース1瓶を使い切るのはごく普通だそうです。  ソースおかわりのリクエストもよくあるらしい。  いくらかけてもOKとのことなので、これからはお店で心置きなくソースをダバダバ掛けて戴きたいと思います。

どうぞと案内された 奥の席。  メニューは写真の通り至ってシンプルです。  トンカツ専門店ですからね。
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迷わず「 ロースカツ 」を注文です。  ご飯とキャベツはお代わり自由です。  

この店の特徴は、多数の「 棟方志功 」の多くの作品を見る事が出来ます。  特に 本店では 多数 観賞出来るそうです。  「 山ちゃん 」の席の直ぐ近くにも「 棟方志功 」の 版画が さりげなく飾られていました。  このコレクションを収集したのは創業者から事業を受け継いだ 現社長の祖父母である「 本多正道・マサオ夫妻 」で、志功も度々店を訪れカツレツを楽しんだそうです。  トンカツが出て来る迄、飾られている「 棟方志功 」の絵画を観るのも良いですね。
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お待たせしましたと出て来た「 ロースカツ 」。  噂通りの 四角い肉です。  ロースカツ専用のソースをタップリ掛けて戴きます。  まずは 一口。  なんだ この 柔らかさと甘さ、さすが伝統の店のお味です。  キャベツをお代わりしましたが、非常に細かく切られており これも又 甘いです。
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確かに 肉厚は通常より薄いです。  最初書いた通りあくまでも「 西洋料理店 」ですから。  

又 戴いた後、持ち帰っても使える「 お箸 」は「吉野熊野古道 間伐材 」で作られたものです。  スーパーのお弁当に添付されている「 箸( 随分と最近は 竹製 に変わってきていますが )」は 時折 変な匂いが出るものがありますが、さすが 日本製と関心。
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先程「 棟方志功 」の作品が観られると書きましたが、他に「 清水崑氏 」の描いた カッパの 絵も飾られていました。
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店内を見渡すと 年配の方で、お一人で来られている方が多いです。  多分 橫浜で 長年「 勝烈庵 」で食事をして この味が忘れられず来られているのだと思われます。  お隣の席に 一人で来られた ご婦人は 座った途端に「 ロース 」下さいと言っておられました。  橫浜を代表する伝統の味でした。  やはり「 ヒレ 」より「 ロース 」の方が美味しいですね。

ところで、味噌汁は 具材が「 しじみ 」でした。  皆さんは「 シジミの味噌汁 」が出た時「 身 」を食べる派? 残す派?

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