國學院大學で「火焔型土器」を見学しました

國學院大學 博物館にて 特別企画展として「 平成28年度 特別展「 火焔型土器のデザインと機能 Jomonesque Japan 2016 」が昨年12月10日 ~ 昨日( 2月5日 )迄展示されていました。  先週 末見に行ってきました。
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博物館は1フロアに「 特別企画展 」以外に 常設の「 神道展示室( 撮影禁止区域 )、考古展示室 と 校史展示室 」に分かれています。  特別企画展は 撮影可能ですが フラッシュ撮影 は禁止で ガラスのケースに収まっているので、良くないコンディションでの撮影のため綺麗に写っていないのはご容赦願います。

先に「 火焔型土器 」に就いて 以下に纏めたので ご一読下さい。
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先に「 火焔型土器 」に就いて 以下に纏めたので ご一読下さい。  縄文時代は約1万5千年前に始まる草創期、早期から前期を経て中期、そして後期から晩期に至る6期に区分されます。  火焔型土器は、約5千年前、縄文時代中期中葉、中部地方の日本海側に発達した縄文土器洋式です。  存続した期間は実年台で300年程だと推定され、1世代を30年程度として見積もると10世代に相当します。  火焔型土器は、新潟県を貫流する信濃川流域を中心に、北は山形県境、西は富山県境、そして東から南方面は山並みに防がれながら群馬県、福島県、長野県に囲まれている範囲の200を超える遺跡に出現しています。

火焔型土器は少なくても新旧三段階の変遷を辿ります。  火焔型土器は周辺の縄文土器の誕生前にあたる第1段階では、器体や口縁部の突起が小さいことが特徴で、近藤篤三郎によって、昭和11年( 1936 )の大晦日に、新潟県長岡市関原町馬高遺跡で掘り出された物が最初だと言われています。  それ迄は破片の一部でしか見る事の出来なかった独特な縄文土器の一つが、ほぼ全体の形態の判る様に姿を現したのです。

縄文土器を特色付ける突起に特徴が有り、とりわけ4つの大仰な突起は燃え盛る炎を連想させ、いつしか「 火焔型土器 」と呼ばれるようになりました。  その後、同類が次々と発見される事になり、更に研究が進むと 火焔型土器の他に「 王冠型土器 」などがあることが判り、それ等を総合して「 火焔土器洋式 」と呼ばれる様になりました。

火焔型土器と王冠形土器はよく似ており、破片だけで、それ等を区別することは困難ですが、両者には明らかに違いがあります。  全体が復元されたものを見ると 各々分類が出来ます。  火焔型土器と王冠形土器 各々の厳然とした企画性があり、独自の個性を発揮しています。  その形状殆どが深鉢形土器で、典型的な火焔型土器 や 王冠形土器は、縄文土器の名の由来である縄目の文様「 縄文 」が無い事です。  容器を成形したうえで、その器面に粘土紐を貼り付けて、竹管を半裁( はんさい )した調整具で凹凸を作り、渦巻き文様やS字文様を生み出していきます。  その他明確な違いは口縁部にあります。  火焔型土器は水平の口縁に大きな四つの「 鶏頭冠突起( けいとうかんとっき )」と「 鋸歯状( きょしじょう )」のフリルがあります。  一方王冠形土器は四つの突起と一体となった波状口縁となります。  火焔型土器や王冠形土器は観賞用ではありません。
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これ等の土器の多くには内面に「 オコゲ 」が残り、他の大多数の縄文土器と同様に、食品の煮炊きに使った物と考えられます。  科学の進歩によって、火焔型土器や王冠形土器に残された「 オコゲ 」や土器に染み込んだ脂質を分析出来る様になったのです。  科学分析の結果、土器に付着した「 オコゲ 」の「 炭素窒素同位体比 」は、土器は遺跡毎に違う種類の食品の煮炊きに使われた事を示唆しています。  又脂質の分析では、信濃川上流の遺跡出土の土器は、「 鮭 」の様に海水で大半を過ごした海産物資源を煮炊きしていたことが判りました。
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元に戻りますが、これ等の土器様式に系統的に先行する様式は不明瞭とされています。  つまり、この様式が突然創造されたという奇妙さが有り、これ等の装飾が何を表したものかは不明です。  集落内の特定の場所で発見される傾向は無く、又 用途は 煮炊き以外に、その形状から見て何らかの祭祀的な目的に使われることがあったとする説と、この土器の祖型は北陸地方の新保・新崎式土器、あるいは東北地方南部の大木式土器などの影響を受けて出来たとする考えもあります。

『 Ⅰ 』以下 特別企画展の 火焔型土器 の写真です。
【 国宝 深鉢形土器 火焔型土器 】
新潟県十日町市笹山遺跡 縄文時代中期( 約5千年前 ) 十日町市博物館所蔵
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【 新潟県指定有形文化財 深鉢形土器 火焔型土器 】
新潟県津南町沖ノ原遺跡 縄文時代中期( 約5千年前 ) 津南町教育委員会所蔵
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【 深鉢形土器 火焔型土器、深鉢形土器 王冠型土器、右二つ 鉢形土器 火焔型土器、】
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【 浅鉢形土器 火焔型土器、深鉢形土器 火焔型土器 】
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【 国指定重要文化財 深鉢形土器 火焔型土器 】
新潟県津南町堂平遺跡 縄文時代中期( 約5千年前 ) 文化庁( 津南町歴史民俗資料館展示 )
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【 深鉢形土器 王冠形土器、右二つ 深鉢形土器 火焔型土器 】
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【 深鉢形土器 王冠形土器、中二つ 深鉢形土器 王冠型土器、深鉢形土器 火焔型土器 】
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【 深鉢形土器 王冠型土器 】
新潟県十日町市 幅上遺跡 縄文時代中期( 約5千年前 ) 十日町博物館所蔵
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【 深鉢形土器 三角形土版付土器 と 土製品 三角形土版 】
新潟県十日町市 笹山遺跡 縄文時代中期( 約5千年前 ) 十日町博物館所蔵
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【 石製品 石棒 】
左は国指定重要文化財 新潟県長岡市 馬高遺跡、右は新潟県十日町市 ぼんのう遺跡 縄文時代中期( 約5千年前 )
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『 考古展示室 』
【 遮光器土偶 】
東北地方出土 縄文時代晩期中葉 約3000 ~2900年前 國學院大學博物館所蔵
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【 パンフレット 】
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【 縄文原体標本 】
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【 その他 】
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【 鏡 ・ 剣 ・ 玉 ・ 銅鐸 等 】
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見終わってから「 國學院大學 」の構内に行きましたが、さすが 全国の神社の「 神主 」を輩出する学校ですね。  神社がありました。
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