歌舞伎「伽羅先代萩」とラベル

NHKの「 古典芸能への招待 」で「 伽羅先代萩( めいぼくせんだいはぎ )」が放送されました。
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これは 江戸時代「 万治・寛文年間( 1600年 から 1671年 )に掛けて「 仙台伊達家 」に起こった「 お家騒動 」を題材にした作品です。

史実は「 仙台伊達家の三代藩主 伊達綱宗 」は吉原の高尾太夫に魂を奪われ、廓での遊蕩にふけり、隠居させられる。   これらはお家乗っ取りをたくらむ「 家老 原田甲斐 と 黒幕である伊達兵部 」等一味の仕掛けによるものだった。    甲斐一味は綱宗の後を継いだ亀千代( 四代藩主 伊達綱村 )の毒殺を図るが、忠臣たちによって防がれる。   忠臣の筆頭である「 伊達安芸 」は「 兵部・甲斐 」等の悪行を幕府に訴える。    「 酒井雅楽頭邸 」の審理で、兵部と通じる雅楽頭は兵部・甲斐側に加担するが、清廉な板倉内膳正の裁断により安芸側が勝利。    もはやこれまでと抜刀した甲斐は安芸を斬るが自らも討たれ、伊達家に平和が戻るのです。
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歌舞伎では、奥州の足利家の「 執権 仁木弾正( にっきだんじょう )」 や 「 妹 八汐( やしお )」等が、足利家の乗っ取りを企てる内容となっています。    乳母の「 政岡( まさおか )」が自らの子を犠牲にして、悪人一派から幼い「 主君 鶴千代( つるちよ )」を守る通称「 御殿( ごてん )」、御殿の床下で警護をしていた「 荒獅子男之助 」を鼠の妖術によって出し抜いた弾正が、悠然と去っていく通称「 床下( ゆかした )」、弾正が「 細川勝元 」による裁判に敗れ、抵抗の末に成敗される通称「 対決( たいけつ ) 」・「 刃傷( にんじょう )」などの各場面を中心に上演されます。    政岡( 坂東玉三郎 )は「 御殿 」の主役であり、「 片はずし( かたはずし )」と呼ばれる御殿女中役の中でも大役とされています。   又「 仁木弾正( 中村吉右衛門 )は、悪の色気を見せる「 国崩し( くにくずし )」と呼ばれる敵役の大役として有名です。

今回放送されたのは「 竹の間、御殿、床下 」の三幕でしたが、「 床下 」では、仁木弾正が「 花道 」の「 スッポン( 人間以外の術使い・妖怪・幽霊など非現実的な役の出入りに使用されます )」から現れます。   鼠の妖術を使うという設定であるため、この「スッポン」から登場するのです。    このとき場内の照明は暗くなり、弾正は「 差出し( さしだし )」[ 面明り( つらあかり )]と呼ばれる「 蝋燭 」による古風な照明で照らされます。   見どころの一つですね。

今回の放送は「 解説付 」、「 台詞付 」といった放送だったので、大変判りやすく 楽しむ事が出来ました。

ラベルは「 御殿の場 」、「 床下の場 」どちらにするか 迷いましたが「 床下の場 」から作りました。
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