山ちゃんの徒然日記

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zoom RSS 難読「一口(いもあらい)」に就いてのお話【 其の弐 】

<<   作成日時 : 2017/07/12 05:00   >>

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今日は 昨日に続き「 いもあらい 」に就いてです。  「 いもあらいと付いた坂 」が都内に3箇所有ります。  訪ねた日にちは場所により異なりますが 個々に炎天下 訪ねました。

【 神田 一口坂( 6月23日撮影 ) 】
現在は「 淡路坂 」と呼ばれています。  江戸時代、坂上西側に鈴木淡路守の屋敷があったことから、この名が呼び慣わされたのでしょう。  坂上東側には、昨日書いた「 太田姫稲荷神社 」の元在った所で、JR 御茶ノ水駅 聖橋 南詰から神田川に沿って東に下る坂で、説明のポールが建っています。
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太田道灌が娘の疱瘡の治癒を祈願して、山城国( 京都府 )一口の里の稲荷を勧請して建立し、一口稲荷と呼んだと伝えられています。  このことから、この坂は神社の旧称に由来して「 一口坂 」とも呼ばれました。  別名に相生坂・大坂などもありましたが、現在は神田川の向い側の坂( 文京区との境界 )で 神田川と平行している坂を相生坂と呼ばれています。
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近くにはハリスト正協会の「 ニコライ堂( 国指定重要文化財 )」
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が在り、神田川の向こう岸には「 湯島聖堂 」
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を望む事が出来ます。  神田川 東側から広重が描いている錦絵です。
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【 九段 一口坂( 6月27日撮影 )】
JR総武線 市ヶ谷駅 から「 靖国通り 」に沿って徒歩 約10分程度で、靖国神社の裏手に当たり、千代田区九段北三丁目と四丁目の境界にある坂でその坂を下ると「 外濠 」へとつながります。
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駅近くの「 ポリボックス 」で場所を聞いたら 若い警察官の方は「 ひとくちざか 」ですね と言っていました。  丁度交差点( 靖国通りと 一口坂) 信号機に「 一口坂( Hitokuchi-Zaka Hill )」と書いて有ったので 説明のポールは直ぐに見つかりました。
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このポールの説明文には以下の事が書かれています。  この坂を一口坂といいます。「 糀町区史 」には、一口坂の一口は大阪のいもあらいと同じくイモアライと読むべきで、電車一口停留所から北へ九段電話局の前を新見付け降る坂であると書かれています。  疱瘡をいもがさとかへもとよんで、疱瘡を洗う( 治す )という意味として知られています。  ただこの疱瘡には霊験あらたかな社がどの辺りにあったかということは不明です。  と書かれていますが、説明文中「 大阪の 」と書かれたのは「 京都 」の間違いだと思われます。  江戸時代は「 いもあらいざか 」と呼ばれていたそうですが、明治時代以降は「 ひとくちざか 」との誤読が定着し今日に至っています。  この付近での疱瘡神にまつわる神社は見当たりません。  近くには 一口 と書かれた建物が結構ありました。
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【 六本木 芋洗坂( 7月3日 撮影)】
六本木にあるのは「 芋洗坂 」と書きます。
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「 六本木交差点 」にある喫茶店「 アマンド 」の脇に始まって
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六本木駅前郵便局、朝日神社( 朝日稲荷 )
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を経て、Zeppブルーシアター六本木 周辺迄下る坂を指します。  一方、西側の麻布税務署、麻布警察署裏( かっての材木町 )に始まって現在の芋洗坂へ合流する坂は「 饂飩坂( うどんざか )」と呼ばれています。  古い資料には、こちらの坂こそが「 芋洗坂 」
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であり、合流先のほうが「 饂飩坂 」であると記載しているものも存在しますが、六本木交差点から直接下る本坂が「 芋洗坂 」、合流してくる坂を「 饂飩坂 」
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と理解するのが妥当であると思われます。  「 芋洗坂 」の名の由来については諸説あり、大正6年( 1917 )出版された「 新編江戸志 」には、「 芋洗坂。  日ヶ窪より六本木へ上る坂。  坂下稲荷社あり、麻布氷川の持也。  毎年秋、近在より芋を馬にて運び来り、稲荷宮の辺にて日毎に市あり、ゆへに名付けるかと江戸砂子に見ゆ 」との記載があり、坂下の朝日稲荷神社の前で芋が売られていた為にこの名が付いたと紹介されています。  一方、他の坂と同じく「 疱瘡 」に罹患した際に神仏に祈願し、お水で洗うことであった。  すなわち、各所にみられる「 芋洗坂 」とは「 疱瘡神 」の傍の坂道であり、当地においても寛文年間や寛延年間の地図で坂沿いに見られる法典寺の弁財天が「 いもあらい 」の祈念が行われ、それが名称の起源であるとの解釈もされています。  尚 坂に現存する朝日稲荷は「 いもあらい稲荷 」では無いので、すなわち「 疱瘡神 」とは考えられておりません。  名称に関連しては他に、付近に源六という者が営む芋問屋が有り、坂下に芋問屋があったために芋洗坂となった との説もあります。

追記) タモリが書いた「 TOKYO 坂道美学入門 」の中に、六本木の「 芋洗坂 」、「 朝日神社 」が書かれていました。
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以上 諸説有り 本当のところは判りませんが、それはそれで、歴史を紐解くのは 面白いです。  取り敢えず 昨日書いた通り 長年 一度訪ねて見たいという 当初の念願は果たせました。

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